【白線流し 旅立ちの詩】 Memo

                                                                             By Chiakiy




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BGM 『グレイスフレバー』
作曲・MIDI 制作嶋 是一 さん

(ご本人より
【HP 's Diary Memo】 への
 BGM としての
 使用許諾 を 得ています。

 この楽曲は JASRACとは
 現在 別扱いで 
 ご提供されている曲です。

 この曲の著作権は嶋是一さんが
 所有されておられます  )


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*** HP 夢工房 ***

 

 

SP3 「白線流し 旅立ちの詩」 への 想い

at 2002 02/09 00:02 

2001.10.26
SP3「白線流し 旅立ちの詩」をオンタイム
で観ました。
感想というほどのものでもないのですが。------

前半 渉と園子の疲労(閉塞感---特に園子の)が 目立ちました。
撮影の期間 酒井美紀ちゃん は 風邪を 召されていたようで
ナレーションが鼻声でした。
痛々しかったですね。
疲労感が 風邪のせいで出てる訳ではなくて
勿論 演技力なんでしょうけど。 

閉塞状況に到った部分が
若干の回想シーンで 提示されてました。
なんで こんなに 暗くなっちゃったんだあ と 納得できないもんに
わたしは 冒頭から 憑り付かれてしまいました。


冬美が ”白線流し”の脚本家”信本敬子”さん になっていくとは 驚きでした。
事前情報が 全くありませんでしたので。----
(馬淵英里何ちゃん 輝いてました。
やっと 世間の耳目を引くTV女優になった感じが
よく出てた と思います)

まどか役の 京野ことみちゃん は
前作の大ブレークを予感させた湖畔での凄い演技
(実際 大ブレークしちゃったんですが)の延長上で
相変わらず メリハリのある演技を要所(ドラマ展開上の)
で見せてくれて やっぱ うまい ですね。

優介の柏原崇くん
切れたと言い条 茅乃と切れてない し(互いに 連絡しあう仲です)
ダンカンさんに ホストに勧誘されるほど 男前だし。----
渉に ホストから青年海外協力隊 志願させちゃうし
弁護士の優等生路線だし。----
園子へも 説得力あったなあ。 

茅乃の遊井亮子ちゃん スタイリストの助手 板についてました。
前作と違い 出番多かったし
本編同様 喪装は 板についてたし----。
レッドで 主演はってるだけの
出番の配慮は 今回はありましたので 納得です。

山岳警備隊員 慎司の中村竜くん
プロのサーファーとして 大怪我しての病み上がりだったらしいですが
甘いマスクに精悍さが増して
まどか の ハート射止めちゃいましたねえ。
プロポーズシーン と 葬儀さいちゅうの 
まどかの返事を受けとめたシーン(まどかの回想)が 印象的でした。

 
渉の長瀬智也くん 
空港の渉---知的な決意溢れた顔付き---やっぱ 渉だあ
あくまでも 個人の嗜好の問題だとは思いますが、
茶パツよりは 黒髪クールカット
ホスト衣装よか 青年海外協力隊の 黒ブレザー(制服なんでしょう)
めちゃ 似合ってました。

居場所を見つけて、希望に満ちた はれやかな表情が 頼もしかった。
前半 どうなることか と思って心配してたんです------。


園子 クリスチャンだったんですね。
なるほどなあ という感じです。
お父さま(克彦)の存在感の出自かな。
渉の手紙を読んでからの
駒ケ根青年海外協力隊訓練所 行き は
19とは 違いタクシーでした。
(19のこれ 映像的には 突出した試みしてました。
----園子の”会いたい”一心 の 映像化です)
これ 高橋演出のイイ意味でも悪い意味でも 象徴的な映像でした。
この造りは
駒ケ根の別れのキスシーンで
(こう 云っちゃっていいのか ものすごく 躊躇があるんですが)
クレーンのカメラが引いて 信州の山並みを俯瞰するシーンと 好一対でしたから。
”本間Pさん これスカッとするような青春ドラマじゃないですよ”と 思わず、
このカメラワークを用意した高橋演出に ツッコミ入れちゃいましたよ。
”好きだった”と過去形で云った園子、
”待ってるよ”とは けっして云わなかった園子。
園子が用意した”別れ”の結論が あるのに、スカッとする はずはありませんよね。---。

2年後 渉が帰ってくるまでの間の
園子の今後が 明示的では なかったですねえ。
星関連の 企画が通った編集者でいくんでしょうか?
教員免許持ってる関係で教師の道を模索するんでしょうか?
(小澤先生との会話----教師になってヒトを教えるという夢 捨てたわけじゃない。
冒頭に書いた納得できないもん---のひとつです。
この部分は もっと 説得力のある映像の積み重ねが 必要だと思いました。
前作は なんといっても ”七倉先生誕生物語”なんですから。 )

 
演出ですが 実験的な映像表現は 見当たりませんでした。
本編ラストの駅での見送りシーンや 20の 湖畔で試みられた 
数々の先鋭的なカメラワークは 息を潜めました。
ただし映像派のわたしが 瞠目したものとして赤外線撮影による”渉 優介 慎司” 三人の
夜間から明け方へかけての 歩行シーンをあげることができます。
(会話とは云えない ひとりごち風の 旅立ち風景 前奏曲かな。 )
もうひとつ 園子の決して華やかではなかった 今後の疲労に充ちた閉塞状況を暗示させる
早稲田大学卒業式の 映像もそうです。
園子の表情が 暗かった 印象です。 

このように観てくると
高橋さんの演出は 白線のこれからを---- 叙情的な「質」を変化させていく上で
エポックメーキングだったのかも知れません。
セピア色の本編や19----これらの わたし達白線ファンの脳裏に焼きついている
想い出のシーンを点綴しながら 懐かしさを呼び覚ますのでなく 
むしろ これらとの 決別すら強いる映像であった との 思い がつのります。

園子の父 克彦の死により(すこし 唐突過ぎる感じも しましたが---。
山行き予定の カレンダーの10月20日の○印が 哀しい ですね)
父の庇護がなくなってしまった園子-----
いいとこの娘でなくなってしまった園子
(本編 茅乃の 医者の娘 園子への見方の 台詞)。
女優 酒井美紀ちゃんが”園子がこのスペシャルのラストで出すある決断”
としている部分は 信本敬子さんの脚本に明確にあった であろうもの とは、
おそらく 乖離した演出で 高橋さんは 締め括ったもの と 思われます。
ラストの 山登りは 父との約束の10月20日に重なり、
取材対象の慎司だけだ と思ってたのに、優介が加わり、
状況的には 本編の 園子庇護者グループ の復活のようです。
 
本編と違って 渉を空港へなんか 見送りにいかないからね------。
渉の飛翔を止めだてするようなことは しないから。----
解き放ったげるよ。-----
教師への道 あきらめたわけじゃないけど
やっと企画が通ったバイトの雑誌編集者として生計立てながらでも、
渉が 日本に戻ってくる頃までは なんとか やってく からね。---と。

男に優しく 女に厳しい ラストになった
高橋さんの演出による 旅立ちの詩-----。
切ないです。 園子を想うと。

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団塊の世代 の父が SP2 ”20歳の風”放映後に 書いた
次のSP(つまり今回のSP3)の 在り方(望む事)を
書いたメモがあります。(白線取材帳の最初にUPしてます。)
以下のようなものです。------



現キャスト7人での SP 継続が前提です。

予定されている22歳時点 での 
SP に観る側が 求めるものは 何か?

20歳 から 22歳までの
7人の生き様の開示と 
22歳時点の7人+α
のそれぞれの関わり 
および 23歳以降の7人の方向性の 
提示ではありませんか?


”成長ドラマ”であるがゆえに
”変っても仕方がないな”→変わって当然 
と想います。

むしろ 変わらなければ変 でしょう。

その時点 時点で
千差万別の視聴者に アピールするかどうか は
取りも直さず、観る者 それぞれの生き様に対し 
絵空事でない切実さを  提供し得るかどうか に
懸かってくる と想います。

若年層には 言わば教科書風に 
また 同世代近い層に対しては 
応援歌として 
さらに 我々 団塊の世代に近い層に対しては
過ぎ去った過去を如実に跡付けし得るような ドラマ------

モノクロで放映された ”若者たち”
(園子パパの山本 圭 が出てた)

教科書風に 私 観てた記憶が あります。
ドラマで交わされた議論の内容や筋立て---
もはや想起すら し得ませんが。

追伸 ----独断または偏見
19の植田先輩が 20に登場しなかった ように 22ではヒトミは登場しない。
園子の成長を 彩った人々のひとり。

α=7人親類 縁者


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SP3の 仮題は ”22歳の別れ” でした。
今 思えば ”旅立ち” とは
園子の ”2人の大切なヒトとの別れ”
(父 克彦と 自分の夢を託した畏友=恋人 渉と )の延長上にあることが
分かります。
 
ただ SP3の「旅立ちの詩」前提部分について
酒井美紀ちゃんのこんな発言もあり、
たぶん わたし達白線ファンの気持ち を代弁しているようにも 思いますので、
ご紹介します。


「渉と園子が同棲してるってことに、ただただ驚きましたね。
この二人には絶対有り得ないことだって思っていたので。
だから、前回のスペシャルから2年半経っているから、
その間に二人の関係性にどんな変化があったのか
想像で埋めながら撮影に臨みました。
園子って、よく泣いて、いつも心に迷いをもっていて
幼い感じのある女の子だったのですが、
このスペシャルでは彼女の成長部分、大きいですよ」

 
”彼女の成長部分、大きいですよ”とは 渉の夢にぶら下がって生きてきた自分との決別---
”渉との 別れ”を決断したこと なんでしょうね。きっと。

渉の手紙を読み、
涙のなかに 自分の呪縛から渉を開放し
物理的な距離をおくことが 渉の成長を促すことになる
という”別れ”の結論をもっての
駒ヶ根行きだった 気がします。

丘の上のキスシーンは 渉と園子の間の
気持ちの齟齬 を冷徹に表現していた
と 思われます。
”スカッとするような青春ドラマ”の仕上がりでないことは 確かです。  
ドキドキするような夢と希望にあふれた----甘美な青春と
決別せざるをえなかった二人の
たぶん 最初の 苦い蹉跌だった 筈ですから。 


父のメモのタイトルは ”7人定時観測ドラマ”
渉の帰国は 2年後。
フジテレビ内部の”白線流し”存続へむけての動き が
また そのころ ”7人定時観測ドラマ”の放映実現に
結びついて行ったら いいのですが------。


2001.10.26 〜11.11 記す
2001.12.28 増補。
2002.01.12 追記および変更
2002.02.13 【白線流し博物館】収蔵記念として 追記

 
       ”Chiakiy's 白線流し” BBS白線情報 から 転載増補 




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UPDATE 2009.4.6