海乃山 青空の楽釣見聞録
北摂地域には茨木市の竜仙峡にある「安威川上流マス釣り場」や島本町水瀬川上流の「尺代アマゴ・マス釣り場」などがありますが、ここ高槻市にある「芥川アマゴ・マス釣り場」は、駅からも近く(バスに乗ればJR高槻駅からおよそ15分)、休日ともなるとファミリーやグループで賑わう人気の管理釣り場です。団体の釣り大会も行われることも多く、事前に予約を入れておけば団体用の場所を確保しておいてくれます。もちろんバーベキューもできマス釣りと合わせて楽しむことができます。
 例年、10月1日から翌年の3月いっぱいまでがマス釣りの期間で、その後、稚アユの放流期間がありアユの友釣りになります。アユの場合、ベテランの友釣り師ならちょっと物足らない釣り場だとは思いますが、腰まで水に浸からないと
いけない大河川でもないので、これから友釣りを始めようと考えている方なら練習場所としては最適だと思います。写真は今年の夏に下條橋から上流を撮影した友釣りの風景です。減水して川幅がさらに狭くなり、友釣りとしては比較的短め
の竿でも十分だと思います。
 また、マス釣りではルアー・フライエリアとエサ釣りエリアがトラブルが起こらないよう分けられているので、指定エリアを守ってください。エサ釣りエリアは漁協組合事務所のすぐそばにある下條橋下流から摂津峡大橋までと、下條橋上流はエサ釣りエリアが続き、さらに上流がルアー・フライエリアとなっています。摂津峡大橋の下流はルアー・フライエリアとエサ釣りエリアが交互に設けられています。
 バーベキューをするなら摂津峡大橋下流か下條橋上流が河原が広いのでスペースが取りやすいです。
 入漁券は下條橋の手前にある芥川漁協組合事務所で7時50分から販売されます。おとな3,000円(男女共)、こども(中学生以下)2,000円です。ルアー・フライ、エサ釣りどちらも同額です。エサ(生イクラ・ぶどう虫共500円)と仕掛けも販売しています。竿も(仕掛け付きで1,000円ぐらいだったと思います)ありますので、道具が無い方でも手ぶらで来れます。但し、魚を持ち帰るクーラーボックスは持参ください(でも専門の釣具屋さんじゃないので、色々と道具は揃いませんのであしからず)。
 駐車場(有料)も芥川漁協組合事務所横とずっと上流(スミマセンが上の方に行ったことがなくよく分かりません)にもあるらしいです。それと別に芥川漁協組合事務所と摂津峡大橋の中間にも1箇所あります。
上記は下條橋上流から摂津峡大橋下流までの拡大図です。掲載のさらに上流はルアー・フライエリアがあります。また川に降りる梯子が各所にあり、仮設トイレもいくつか設置されているようです。広域図は、第1回目の「芥川マス釣り場」を参照ください。
漁協組合事務所の前にある喫茶店。軽い食事もできます。当日は梅ちゃん(青空の嫁サマ)が、ワンカップのお酒をレンジでチンしたものを買ってきてくれました。ビールを持参してましたが、かなり冷え込んだ日だったので「殊勲甲」の行
動でした。
三連休の初日となった11月2日に管理人さんのご家族とご両親を誘い、芥川マス釣り場でバーベキューを兼ねてのマス釣りを計画しました。
 青空と梅ちゃん(青空の嫁サマ)は8時半に漁協組合事務所前に到着。おとな一人分の入漁券(3,000円)とぶどう虫(500円)を購入。早速、予定の摂津峡大橋下流に向かい、橋のたもとから河原に降りました。この摂津峡大橋から下流はルアー・フライエリアとエサ釣りエリアが交互に設置され、右岸(左岸は山で河原も無く行けません)がやや広くなっているのでバーベキューなどをするスペースが十分とれます。3月に釣行したときの下條橋下流から摂津峡大橋区間はエサ釣りエリアですが、河原が狭くバーベキューをするスペースに困るので今回はここに決めたわけです。
 ところが河原に降りると先客がいっぱいでエサ釣りエリアはすでに二つしか空いていませんでした。このマス釣り場は8時からでいつもは7時半頃には来るのですが、まぁ少しくらいならと30分遅刻するとファミリーがすでに大勢詰めかけ、残り2ヶ所になっていました。流れの状態等を見ながらひとつ上手を今日のポイントとしました。
 仕掛けを用意して、さぁ、竿を出します。今日はちょっと横着して、目印を三つ付け、自動ハリス留めとの間にウキゴムを挟みました。脈釣りから目印を上にずらしウキを着けるとウキ釣りに早変わりできるように考えました。管理人さんたちは、川釣りの経験がほとんどないので脈釣りは難しいかも知れないので、いつでも変更できるようにしました。
 ぶどう虫を鈎に刺し、一投目です。左上の大岩の奥の山肌沿いから仕掛けを流します。最初すーっと流れてその後、トロ場にきます。岸から落ち込みかなり深くなっているここらあたりに魚が付いていそうです。三回目に仕掛けを流していると、予想通りの場所でガツンと手元までくるアタリが出ました。
 とりあえず居残りのニジマスを1匹仕留めたところで、漁協のおじさんがキャンバス地のバケツに魚を入れて持ってきました。おじさんは「大きいのが入っているから釣ってやァ」と声をかけ魚を川に放り込みました。およそ10匹ほどの魚が確認できました。中にいう通りデカイ奴が混ざっていました。
 この放流のニジマスを2匹釣ったところで、梅ちゃんにバトンタッチです。目印を上にずらして玉ウキをウキゴムに差し込み竿を渡しました。放流直後のお腹を空かしたニジマス、玉ウキをスゥーと消し込むアタリの連続です。その度にレギュラーサイズのマスが上がってきます。彼女は久々の釣りでかなりハマっているようです。青空はつまらないですが鈎から外しスカリに魚を移す役です。
 時々エサだけ無くなるので、よく観察すると、最初上流から流した仕掛けが緩やかな所に来るとウキがピコピコッとするのに気付きました。さらに下手まで仕掛けを流すとウキが勢いよく沈み、マスが釣れる状態が続いています。初めのピコピコで梅ちゃんが合わせると犯人はハエ(オイカワ)でした。小さなハエが刺エサを突ついていたのでした。それもかなりの数がいるようです。ここで刺エサを鶏のささ身に替えることにしました。ぶどう虫よりもエサ持ちがいいので、少々食べられても身が残るはずです。
梅ちゃんがニジマスとは思えないウキがピコピコするアタリを取ると小さなハエ(オイカワ)でした。よ〜く川の中を覗くとハエがウジャウジャ見えました。これは、放流じゃありません。天然のお魚です。
 芥川マス釣り場では、梅ちゃんが釣っている20cmを少し超えるぐらいのニジマスがレギュラーサイズですが、油断していると40cm級が突然喰ってきて細ハリスでは苦労した挙句にハリス切れで捕り逃がすこともしばしばです。レギュラーサイズなら取り込めますが、40cmクラスになるとやはりちょっと苦しいところです。
特に放流直後に大型のものが喰う場合が多くあるので、初心者の方なら釣り始めは1号くらいのハリスが望ましいと思います。それから魚も学習しますのでハリスを落とせばいいでしょう。とはいえ、ベテランの方なら十分ご承知でしょうし、竿の操作で十分取り込めます。初心者の方は市販の管理釣り場用の仕掛けを購入すれば安心です。これならハリスも太く大丈夫だろうと思います。そ
れと大型のニジマスを取り込む場合、できれば玉網があればより確実です。フライフィッシングやアユ用の玉網は柄が短いのであまり役にたたないかも知れません。ヘラ用の玉網のように柄が長いものがいいです。青空はそんなの持っていないので磯玉網を持参しています。川で使うのはちょっとおかしな感じですが、スライドして5mに伸びるものを、伸ばさない状態で使っています。たまにウキが外れて玉網を伸ばしてすくうときがあります(竿を股に挟んで玉網をスライドしたりする時があります。あ〜、恥ずかしい)。レギュラーサイズなら玉網なしでも河原に簡単にブリ上げらるのでご心配なく。
 10時を少し回った頃に管理人さんたちがやって来ました。これで総勢8名、がんばってマスを釣らないといけません。
 海釣りをする管理人さんが川の釣りをほとんどやったことがないくらいなので、他の方も釣りをしたことがないようです。ここはひとつ「マス釣り体験」でもと考え、まずは管理人さんの奥サマに釣ってもらうことにしました。
 最初、青空が仕掛けをポイントの手前に振込み奥サマに竿を渡すとひと流し目からウキがスゥーと沈み、タイミングを見計って「竿を上げて」というとうまい具合に釣れました。奥サマは初めての釣果(後でうかがうと生きた魚も触ったことがないそうです)に飛び上がるばかりの大喜びです。この後もう1匹マスを上げたところで、次は管理人さんには二人の女の子がいますが、お姉ちゃんがチャレンジです。青空が先ほどと同じように仕掛けを振込み竿を渡します。今度は背後に付いてホローしながらですが、また2匹釣れました。子供たちはヌルヌルするマスをウナギでもつかむようにしながら生まれて初めて目にする生きたニジマスに大はしゃぎしています。管理人さんの下の女の子は、あまり魚釣りが好きじゃないらしく、釣りはしませんでしたが生きた魚には興味があるらしくお姉ちゃんと一緒に魚に触れて走り回っていました。
 管理人さんと親父サマもソワソワしだしてきました。管理人さんは普段から海釣りをされますし、親父サマも何十年前には淡路島の岩屋(もちろん明石海峡大橋なんかなかった大昔のことです)などに友達と釣行されたことがあったそうです。管理人さんは「何百年前」と茶化していましたが、何しろ昔にやったきりで現在は素人状態でした。
 管理人さんのお袋サマも釣りはしませんでしたが、親父サマの楽しそうな釣り姿を見て青空にも「これから連れて行ってやってください」と頼まれました。それなら年齢は違いますが青空が師匠なので、ビシビシと教えてあげます。
管理人さんの奥サマは、今日が初めての釣りでしたが、立派なニジマスを釣って大喜び。この後もう1匹釣り上げてお姉ちゃんと交代です。最初に青空がどちらにしようか迷った下手の場所でも別のご家族が後から来られて、バーベキューを楽しまれています。
管理人さんも川釣りは何十年ぶりとのこと。親父サマと二人でアレコレしながら釣っています。
子供は水辺が大好きですネ。管理人さんのお子サマ二人も大はしゃぎの一日でした。お姉ちゃんは、青空がホローしたとはいえ、2匹もニジマスを釣りました。
管理人さんの親父サマは遥か昔に釣りをしたことがあったそうですが(淡路島の岩屋とかも行ったらしい)、何十年ぶりなので全くの素人状態でした。青空がエ
サ付けとかを手ほどきしました。
人数分のニジマスも釣れたので早速バーベキュー。管理人さんのお袋サマが魚の腹を出そうと包丁を入れましたが、皮が以外と固いのとヌルヌルして、刃が入りません。
青空が家にあった100円ショップの包丁を持って行ったのですが、安物ではだめなようです。獲れたてピチピチなので「まぁ、いいや」とそのまま焼くことにしました。 今度は魚をうねらせて串に刺そうとしましたが、これもなかなか難しく結局串も打たずにそのまま火にかけました。
 魚も焼けたのでちょっと一杯やりたいところですが、ビールしか持参していませんでした。昨日の雨もあり、今日はかなり冷え込みビールを飲む気にはなりません。そのとき梅ちゃんが漁協事務所前の喫茶店からレンジでチンした温かいワンカップのお酒を買って来てくれました。これには男三人大感激。梅ちゃん、ありがとうございました。
 アマゴやイワナに比べるとニジマスは味覚では負けますが、皆さん「旨い」「美味しい」と喜んで食べておられました。家でお皿に乗せられたお魚と違い、自然の中で釣りたてを食べるので珍しいし、また美味しさも格別なんでしょうネ、子供たちも夢中で魚にかぶりついていました。
 お肉や野菜もひとしきり食べ終え、午後からも曇天が続き一向に暖かくならないので、2時半に用意したものを片付け、納竿としました。入漁券は一人分、周囲の区画の人たちも帰らなかったので、朝から同じ場所を釣り通すしかなく釣果はニジマス(20cm前後)16匹でした。その他ではハエ(オイカワ)を10匹ほど釣っています。もちろん全てリリースしていますが、ハエも食用になるお魚です。今日は10匹のニジマスを食べ、残りのニジマスは管理人さんに持って帰っていただきました。
 帰り際に摂津峡大橋上流を見ると釣り人は誰もいません。この区間は河原が狭く、バーベキューなどをするスペースが無いため、ファミリーやグループが敬遠するようです。朝に放流してもらった場所で魚が釣れなくなれば、時間内(8時〜夕方5時まで)ならどこで竿を出してもかまわないルールになっていますので、釣り人のいないポイントを探し居残りの魚を自由に釣ってください。摂津峡大橋の下から遡上し、下條橋付近まで釣り歩くだけでもかなりの釣果が期待できるはずです。ベテラン釣り師なら50匹程度は見込むそうですが、あまりたくさん持ち帰っても冷凍庫に入りきらないので青空は、30匹ぐらいをいつも目安にしてご近所におすそ分けしています。管理釣り場のニジマスですが、釣りを知らない人からは結構喜ばれます。
 さぁ、楽しかった一日も終わり、管理人さんとは再び今日のような企画をしようといい、お別れしようとしましたが、実は管理人さんの実家はこの芥川マス釣り場の近所らしく、ご両親から青空と梅ちゃんも実家に誘われました。管理人さんの実家は安岡寺(あんこうじと読むそうです)町の閑静な住宅地にあり、現在はご両親が猫三匹と暮らされています。その後、夕食までご馳走になり、お礼をいいお別れしました。
 最後になりましたが、本日の大失敗をお話します。 渓流釣りでもそうですが、管理釣り場の渓魚のエサとしては「イクラ」が多く使われます。もちろん釣具屋さんやここの漁協組合事務所でも販売されています。でも青空はスーパーで買えば、安いのでいつも近所のスーパーで買っていま
した。今回も二日前に1パック購入して、冷蔵庫に仕舞っておき、当日に持参しました。ところが本文中の最初に竿を出す場面からずっとイクラは登場しません。いったい、何故でしょう?
 何か推理ドラマみたいになりましたが、実は鈎に刺せなかったのです。いつも通り最初はイクラから始めるので、この日もイクラを刺そうとしましたが、何回やってもプチッと潰れてしまいます。刺し方が悪いと潰れることがありますが、全部鈎に刺せないことはあるはずがありません。外側の薄い皮もないし、水に浸けるとすぐに溶けて無くなります。どうやら、これは模造品のイクラだったようです。
 かなり昔ですがテレビで、オレンジ色の液体を一滴づつ落としてイクラを製造しているのを見たことがありました。中には黒っぽい玉の部分もちゃんとあり、イクラを扱う業者が見ても、食べても本物とは区別ができませんでした。
 きっとこのイクラはニセ物だったと思います。皆さんも渓流釣りのイクラをスーパーやお魚屋さんで買う場合は、注意してください。「じゃぁ、どうすれば見分けられるかって」と、いわれても青空も困りますが、これからはスジコを買って一粒づつ取り外そうと考えています。間違っても店先のイクラを鈎で刺して調べないでください。
芥川アマゴ・マスつり場
大阪府高槻市原2154-2 TEL0726(88)0224
●営業時間/8:00〜17:00
●営業期間/10月1日〜3月31日(年により若干違う場合がありますのでご確認ください)
●休業日/1月1日・2日
●料金/おとな3,000円(男女共)、こども(中学生以下)2,000円
●釣具・エサ/買取りの竿(仕掛け付)、仕掛け。イクラ・ぶどう虫(各500円)常備
●放流魚/ニジマス(その他アマゴ、イワナ、ブラウントラウト)
●駐車場/有料1,000円
●トイレ/組合事務所横にあり(水洗ではありません。また、所どころに工事現場にあるような簡易トイレがあります)
●交通/電車・バスご利用の場合はJR高槻駅北口下車、市営バス上の口又は原大橋(西武百貨店前がバス停です)行きバスで上の口下車徒歩約5分(おとな210円)。車の場合は、国道171号線から枚方亀岡線に入り亀岡方面に向かい、名神高速道路の高架をくぐりさらに直進。上の口バス停にある信号を左折するとすぐに漁協組合事務所があります。
●その他/6月〜8月いっぱいはアユの友釣りシーズンで、友釣り年券11,000円、友釣り一日券3,000円で楽しめます。
※文中に記されている営業時間、料金、運賃等は変更される場合がありますのであらかじめご了承ください。