
 |
 |
須磨浦海岸は、近畿を代表する海水浴場で夏になると大勢の人たちで賑わいます。今年は海開きが7月4日に行なわれ、JR沿いの海岸には海の家がたくさん建ち並んでいます。
こんな海岸なので波止釣りなんてと思われますが、結構ありまヨ、
波止釣り場が。
次に須磨浦公園の鉢伏山から見た須磨浦海岸の全貌を掲載しますので、それを見ながら説明します。
 |

ちょっと前のことになりますが6月22日に今年のアジの回遊状況を確かめるつもりで、ここ須磨の千守突堤に釣行しました。この時は海開きがまだで、海岸のあちこちで海の家を建てている最中でした。
まず、結果から言うとおよそ4時間の釣りで7〜10cmの豆アジが247匹(家に帰ってからちゃんと数えました)と爆釣しました。回遊魚のことですし、当たり外れがありますが、例年6月に入ると豆アジが釣れ始め、須磨海づり公園 でも豆アジの三桁釣りが聞かれるので「今なら!」と気合いを入れて釣行しました。
朝の7時半には到着すると、地元のおじさん釣り師は、すでに豆アジをかなり釣っているようです。サビキ仕掛けに鈴なりになった小さなアジを取り込んでいる姿が目に飛び込んできました。青空も俄然ファイトがあふれ、サビキ仕掛けをセットし、竿を出しました。エサはここに来る前に吉川釣具店(店の奥さんも少し前からアジがよく釣れるようになったと言っていました)でアミエビレンガを二つ購入しています。それに持参の米糠と少量の集魚材を小さなバッカンの中で混ぜ、網カゴに入れて釣りスタート(写真1の東側の突堤で釣りを開始しました)です。 |
まず、東からなら須磨海浜水族園の東、須磨ヨットハーバーのある「須磨港」。昔は淡路島に行くフェリーが航行していたのですが、今はなく少しさびれた港になっていますが、ファミリーフィッシングのサビキ釣りなら足場もいいのでグーです。そのすぐ目の前に「須磨港一文字」があります。本格的な波止釣りならここがオススメ。以前、春頃にサンTVのビッグフィッシングでも紹介されていましたが、シラサエビの探り釣りでメバルがよく釣れます。真夏にはマダコが狙え、秋口からは青物(ハマチ等)が回遊してきます。
須磨港から西に行くと浜から突き出た小さな突堤がいくつかあります。投げ釣りに最適な場所ですが、時期にもよってチョイ投げでキス、カレイやベラ、テンコチなどが釣れます。そして今回紹介する「千守突堤」はこの海岸から突き出た突堤の中でも大きく、沖に長く突き出た釣り場です。あッ、そうそう。言い忘れていましたが、ここの海岸のすぐ沖には、大小九つの「一文字」があり、千守突堤の先端からはその一つが手の届くような位置にあります。これらの一文字にも渡船を利用すれば渡ることができます。沖向きにテトラがびっしり入っていますので根魚が狙えますし、投げ釣りの人が竿を並べています。
それからまた西に足を向け、JR須磨駅のすぐ前にも門の字型になった堤防があります。投げ釣り師に混ざって浮き釣りをする人もよく見かけます。その西には、須磨浦海岸では(後述する須磨海づり公園を除いて)最も大きな釣り場といえる「須磨浦漁港」があります。北西から伸びて東に折れ曲がる堤防の外側にはテトラがあり、なかなかのポイントです。但し、テトラの積まれ方があまり良くなく、下に降り辛いので浮き釣りの人はあまり見かけません。テトラの上段からの投げ釣りが主体となっています。この漁港にはもう一つ、西波止があります。
ここは足場も良くファミリーでも楽しめる堤防です。夏頃からサビキのアジに混じってカワハギ、チャリコ、サンバソウなども釣れます。
須磨浦漁港のすぐ西にあるベルトコンベアーを超えると、その昔、源平合戦の一つ「一ノ谷の戦い」の舞台となったことでも知られている一ノ谷に出ます。少数の義経軍が一ノ谷に陣を構えるおよそ7千騎の平家軍を撃破しました。「鵯越え」「逆落とし」はこの時のことで、その後の日本陸軍においてもこの戦訓を度々持ち出して奇襲戦の花形のようにもてはやされました。そこに神戸では一番メジャーな「須磨海づり公園」があります。エサ、釣具やトイレはもちろん、軽い食事もできますのでファミリーにはもってこいです。また、貸竿もありますので、手ぶらで行っても釣りができます。釣れる魚種も豊富で、今ならアジ、サヨリ、ガシラなどの小物をはじめチヌ、マダイ等もよく釣れます。およそ波止釣りで釣れる魚ならたいがい釣れます。なかでも一番有名なのが、須磨浮きと言って1mぐらいの長い浮きを使ったエビ撒きでのハネ釣り(チヌやマダイもこれに掛かります)があります。シラサを撒いて100mぐらいも仕掛けを流すのですが、タナ取り等が難しく常連さんや係員の人に頼んで教えてもらわないといけないでしょう。
ここから西にはびっしりとテトラが積まれた海岸が続きます。遠浅な所なので、投釣りが中心になります。ここをずぅ〜と行くと、前回紹介した塩屋漁港に出ることになります。 ざっと須磨浦海岸の紹介をするとこんな感じです。 |
 
千守突堤は二つの堤防が沖に突き出していますが、
こちらは、この日に釣りをした東側の方です。先端より少し奥の東向きで竿を出しました。目の前に沖の一文
字が手の届くような位置に見えます。
するとすぐにプルプルと心地良いアタリがあり、リールをゆっくり巻きあげると、豆アジが連で上がってきました。よく言われるようにアジの場合、口が弱いのと追い喰いを期待するのでリールをゆっくりと巻上げるのが肝心です。早く巻き過ぎると口切れを起し、せっかく掛かったアジをバラしたり、一匹ずつしか釣れないことになるからです。それと、ここは際のタナが浅い(2ヒロ前後)のでのべ竿を1本持っていくのもいいかも知れません。常連さんはのべ竿だけでやっている場合が多いです。
最初から二匹釣れたので「よぉーし!七本鈎にパーフェクトだァ」と頑張りましたが、この日は5匹までが最高でした。それでも三つ、四つと豆アジが次々に掛かってきます。両隣のおじさんたちもハイスピードで釣り上げています。10時過ぎにはもう帰り支度を始める人も出ています。早朝から釣り始め、すでにクーラー満タンのようです。
この少し前に中学生くらいの男の子が自転車でやって来ました。自転車なので地元の子かと思っていると、なんと大阪の吹田市から3時間かけて来たそうです。電車だとお金がかかり、お小遣いがなくなるからだと言っていました。海釣りでも大阪からもっと近い所がありますが、このあたりの方がずいぶんと水質がいいので気に入って朝早くから自転車に乗ってよく来るそうです。それにしてもすごい根性ですネ。往復6時間ですから。青空には体力的にも精神的にも到底真似のできることじゃありません。でも、この釣りにかける情熱は見習いたいものです。写真1の中央に写っている自転車とその左で竿を出しているのが、その少年です。
そこそこ釣れたのと潮止りになりアタリが遠のきだしたので周囲の偵察と写真撮影にかかります。突堤の先端では、ワカサギクラスの美しい白ギスがチョイ投げで釣れていました。今の時期なら遠投しなくてもキスの顔が見られるようです。西側の突堤(写真2)でも豆アジがよく釣れているのが、こちらからでもよく見えます。子供連れやカップルで釣りに来られている人が多いようです。アジとキス以外では、ハネも釣れるのですが今日はまだ釣れていないようです。それにサビキをしていると、アジ以外にサンバソウやチャリコなどがよく釣れるのですが、もっと暑くなってからなのか、今の所は姿を見ません。この日は小サバも見られず、本命のマアジばかりでした。
|
 
こちらは西側の堤防。東側より少し沖に出ています。写真1の場所から撮影しています。船釣りの遊漁船の出船場所にもなっています。
今回は釣行日から1ヶ月以上経ってしまい、タイムリー性に欠けそうなので言い訳を一言。
というのも、もう一度千守突堤に補足取材の予定をしていたのですが、7月に入って台風の連続襲来と仕事の都合でなかなか行けず、やっと7月20日に行くことができたからです。タイトルにある海水浴風景と鉢伏山からの全景写真はこの時の撮影です。鉢伏山からは、塩屋漁港や平磯海づり公園なども一望できます。これらの写真もいずれ紹介できると思います。
今後、まだまだ小アジ釣りは有望ですし、現在10cm前後のアジも一潮毎に成長していきます。8月に入れば、サビキでアジ以外にもカワハギ、サンバソウ、チャリコも釣れるようになるはずです。それにカマスも回ってくることもあります。また、小アジの飲ませで青物狙いも面白そうです。ヒラメがくる場合もありますのでちょっと期待できます。あと、チョイ投げでキスはもちろん、ベラ、テンコチも釣れますが、これからはフグの邪魔がかなりあると思いますので、ハリスが切れないよう工夫も必要になってきます。ただ、海水浴シーズンは人が多いので投げ釣りは特に注意してください。
今の時期、暑さ対策も忘れないよう、皆さん頑張ってください。 |
【交通】
電車利用の場合はJR「須磨」駅下車、海岸を東に徒歩約5分で千守突堤です。
山陽電鉄の場合も「山陽須磨」駅を下車し、国道2号線を越えるとJR「須磨」駅
がすぐですので、駅構内から海岸に出られます。駅の構内にはハートインもあり
大変便利です。
車で来られる場合は、阪神高速3号神戸線「若宮I.C」降りてすぐ、第2神
明道路「須磨I.C」南へ約5分です。駐車場は須磨海浜公園駐車場等周辺(有
料)の駐車場を利用することになります。 |
  |