 |
 |
ここ数年、秋の恒例となっている「カワハギ釣り」に今年も行こうと思い、朝夕はめっきりと涼しくなってきて秋本番も近い10月5日の土曜日に神戸市の垂水漁港に足を向けました。昨年の秋は青空もカワハギ釣りではここでいい思いをさせてもらったので「今年も!」と期待を込めての釣行です。
垂水漁港はJR、山陽電鉄「垂水」駅から漁港の入り口までなら歩いておよそ5分と近く、車で来ても漁港の駐車場を利用すれば1日600円とリーズナブル。それにエサや釣り具の心配も要りません。漁港入り口手前には「まるは釣具垂水漁港店」や「中尾釣具店」などがあり大変便利。それに駅前なのでレストランもあり、トイレも漁港内や近くの公園にあるのでファミリーフィッシングにはもってこいの釣り場といえるでしょう。また、渡船を利用すればこんなに近場でも大物の実績も豊富な「垂水一文字」があるのでベテランの釣り師にも人気があります。
当日は、秋晴れの絶好の釣り日和で各波止は釣り人で賑わっていました。ところがハゲ釣りの人の姿が見当たりません。例年今の時季ならハゲ掛けを持ったおっちゃんがどの堤防にもズラ〜ッと並んでいるのに、なぜか一人もいません。アミエビと石ゴカイを中尾釣具店ですでに買っていたので、最初は西波止に行きましたが、サビキ釣りのファミリーとイワシをエサに呑ませ釣りをしている人だけです。おかしいと思いながらも竿にリールをセットして、アミエビを撒きながら仕掛けを落としましたが、何回やってもカワハギらしいアタリがありません。底に落としている仕掛けを徐々に上げると水面近くで、ようやく竿先がビリビリ震える大きなアタリが出ました。即合わせしましたが乗りません。でもカワハギがこんな大きなアタリを出すはずはないので、他の魚でしょう。水面下には小さな海タナゴがウヨウヨ見えます。犯人はこいつかも知れません。
このハゲ釣りの絶好のシーズンに常連さんがいないのも何か訳ありと考え、西波止を早々に諦め、垂水漁港では最も西端にあるマリンピア沿いの波止に移動することにしました。
このマリンピア沿いは小さな川(川の名称不明)からの流れ込みがあり、また潮通しもいいポイントです。ここでは紀州釣りで団子を丸めて投げ込んでいる釣り師がかなりいましたが、ここもハゲ釣りをやっている人の姿は皆無です。
実は昨年の今頃、このポイントでカワハギとウマズラハギをダブル釣った実績があります。小さなアタリがあったので、素早く合わせたところ確実な手応えがあり、リールを巻上げましたが竿がのされる感じで魚が下に突っ込んでいきます。引きのぐあいからハゲには違いありませんが、それなら30cmクラスはありそうな引きです。多分別の魚だろうと疑いを持ちながらも懸命に抜き上げると15cm前後のカワハギとウマズラハギがきれいに口元に鈎掛かりしていました。回りで見ていた人たちからも祝福され、青空もそのときばかりは少し悦に入りました。合計すると予想通り30cmありました。
その縁起がいいポイントから歩いていくうちにとうとう南東の角まで来ましたが遠投サビキと呑ませ釣りをしているだけです。ここでひとつ変わっていることを発見しました。
毎年、垂水漁港にはかなり通いますが、今年は春に一度だけ来たっきりでその時は無かったのに、南東角に新しくフェンスが造られ、西側に向いて行けなくなっていました。春以降に塞がれたようです。ちょうど一文字の内向きを真正面に見て、潮通しも抜群(潮が動き出すと川のようでしたが)で、かなりの釣り人が入れた所だったので残念なことです。それはそうとカワハギについてフェンスのそばにいた常連さんにうかがってみることにしました。快く話をしてくれたその人から、予想外の話が聞かれました。
「今年は何故か分からんがハゲが全く釣れへんのや」ハゲばかりかアジとかもサッパリらしいです。おかげでハゲ釣りのおっちゃんがいないのがようやく理解できました。おじさんはさらに、「その代わり青いケバケバしい南方系のハゲがおるんよ。こんなん今まで見ぃへんかったのになぁ。温暖化とかで、海の中もおかしなことになっとうちゃうかなァ」青っぽいハゲって何かよく分かりませんが、死ぬと黒っぽくなっちゃうハゲらしいです。
まぁ、とにもかくにもカワハギが釣れない(いない)のはよぉ〜く分かりました。塩屋漁港でちょっと前にチヌ狙いのウキフカセに型のいいカワハギが釣れたので、荷物をまとめて転進の準備にかかりました。朝出てくるのが遅かったせいもあり、もうお昼をかなり過ぎていました。お腹空いたけど、ボヤボヤできません。事前情報を調べなかったのは失敗でしたが、昨年なんかあれだけ釣れていたので、まさかこんなことになるとは…。 |
 |
秋になるとカワハギ狙いの釣り人があちらこちらに現われ、うまい人は二桁も釣っているのを見かけますが、この場合、垂水ではおおよそ「ハゲ掛け」を使用しています。アミエビ等で寄せて熊手みたいなハゲ掛けで引っ掛けますが、どうしても鈎に掛けて釣りたいと胴突き仕掛けで臨む釣り師もいます。何しろエサ盗り名人(名人って人間じゃないけどネ。じゃぁ、エサ盗り名魚?)ですから。そりゃ、もう釣るの大変なんです。フグとかいろんなエサ盗りがいますが、それらを一同に集めてきて「エサ盗りオリンピック」やっても絶対金メダルでしょうネ。金メダルがカワハギで銀がウマズラハギ、銅メダルにウスバハギなんてことになりかねません。
冗談はさておき、じゃぁ、カワハギがエサ盗り名人と言われる由縁は、「エサを盗るのが上手いからです」そりゃ、そうだけど、それって全然説明になってないじゃん。
なので、ちょこっとカワハギについてお勉強をしました。 カワハギはフグ目、カワハギ科に属し、世界でもおよそ35属70種にも及び日本にも15属29種もいます。北海道以南の岩礁帯やその周辺の砂地など沿岸域の比較的どこにでも生息していて、私たちが大阪湾の波止で釣る対象は、だいたいカワハギとウマズラハギです。
カワハギはザラザラした硬い表皮を持ち、手で簡単に皮が剥けるので「カワハギ」と名前がつき、青空がよく行く神明間では短くハゲと呼び、カワハギを丸ハゲとか本ハゲ、ウマズラハギを単にウマズラと呼ぶことが多いようです。ウマズラハギはカワハギに比べて顔が長く馬の顔みたいなのでこの名がついています。よく磯でばかデカイのが釣られていますが、あれはウスバハギです。カワハギやウマズラハギよりかなり大きく成長するようです。これは波止では見かけませんが。
夏の暑くなる頃から浅場にきて、アジやイワシ狙いのサビキ釣りなどにも掛かってくることがあります。この中には100円玉くらいの小さなものも釣れ(スレですが)ますが、極く小さなカワハギじゃぁなくアミメハギと呼ぶ別種のようです。
波止で盛期を向かえるのは夏の終わりから秋にかけてです。暑い盛りでも専門に狙って釣れますが、まだ型が小さいのと神経を集中させる釣りなのであまり暑いと人間の方が参っちゃうので盛夏にする人は少ないでしょう。そして晩秋以降水温が低下するにつれて、深い場所に移動していきます。
波止釣りではだいたいカワハギが15cm前後から大きくても20cmほどで、成長すると30cm(最近はなかなかお目にかかれないようです)ぐらいになります。ウマヅラハギも波止では同じような大きさの物が釣れますが、カワハギよりは大きくなります。それとウマズラハギの方がカワハギに比べ、執着心が上まっているようです。
数年前でした。いつものように垂水でカワハギを狙っていると、小さなアタリがあったので即合わせましたが、残念ながら鈎には乗らず仕掛けを巻上げていました。すると水面近くまできた仕掛けをウマヅラハギが追って浮上してきました。そして青空の顔を見て慌てて下に潜って帰りました。エサの石ゴカイを半分だけちぎったところで急にエサが上がって行ったので、頭に血が昇り残りのエサを追って来たんですネ。鈎掛かりしていなくても慌てて巻き上げないのがいいかも知れません。
カワハギたちを釣るには、今回これから行う防波堤では胴突き仕掛けによる落とし込み(ズボ釣り)や脈釣り、ウキ釣りなどがあり、もちろん磯や筏・カセ釣りでも同じです。また、投げ釣りでもキスやベラ、チャリコに混ざって釣れることもあります。投げ釣りの場合は他の釣り方より比較的アタリが大きく出るの
で、釣りやすいといえるでしょう。
深場に落ちる冬からは、船釣りになります。と言うよりカワハギは本来船での沖釣りが中心です。関西ではあまり馴染みが薄いですが、関東では古くから冬の釣り物のひとつとして人気があります。ところが関西でも最近は専門に出船する船宿も現れ、人気が出てきています。なにしろ、釣り応え(型のわりにはよく引く)があり、食味も最高ときたら釣り人は黙っちゃいませんよネ。でもカワハギは船釣りでも近頃は30cmを超えるものは珍しく、良くても25cm前後らしいです。
カワハギたちはあのユーモラスなおちょぼ口からは想像できない強靱な歯を持っていて、貝やゴカイ類を端から喰いちぎっていきます。おまけに、鈎にかかってもその固い歯でハリスを切って逃げることも多く、釣り人を悩ましてくれます。それに泳ぎも非常に上手く(お魚が泳ぎが上手いってのも変ないい方だけど)、ヘリコプターのように水中で静止したり、鰭を上手に使いそのまま上昇・下降や方向転換したりもできます。それで落ちてくるエサの速度に合わせて自分も下降しながらおちょぼ口でガリガリっとエサを喰いちぎっていきます。
また、学習能力にも優れた魚で釣り始めは以外と簡単に釣れることもありますが、次第にアタリが穂先に現れなくなります。周囲の仲間が突然消えていって、きっとカワハギも異変に気づくのでしょうか?
とにかく「スパッ」とエサを吸い込んでくれる魚とは違うんですネ。これだとアタリは頻繁にあっても鈎掛かりしないのも納得です。
投げ釣りではアタリが大きく出る(青空も新しく買った投げ竿の試投でカワハギが釣れました。予想以上に竿先が振動してよくアタリが分かった)と言いましたが、それ以外では非常にアタリが微妙になり、釣り辛くなります。そのため、釣り人はあらゆる釣方を考案してきました。(カワハギと人間の知恵比べですネ)
まずは、ハゲ掛けです。いくらアタリを合わせても一向に釣れない人がイライラした挙句にきっと考え出した仕掛けでしょうネ。アミエビなどでカワハギを集め、一番下にある大きな掛け針でカワハギを引っかけちゃおうという作戦です。釣具屋さんに行けば色々な種類やサイズの物があるので、是が非でも釣りたい人は、こちらが手っ取り早いです。 それでもどうしても鈎に掛けたい釣り師たちは、錘で海底を小突きながら誘ったり、道糸をフワ〜と弛ませてみたかと思うと急激に合わせたりと、カワハギ釣り独特の釣り方を生みだしました。好奇心の強い性格を利用して集魚板やカラフルなビーズを仕掛けにあしらうのもそのひとつです。
それから忘れてならないのが、エサの刺し方と鈎です。エサは沖アミ、シラサエビやカニなどの甲殻類、石ゴカイ、青イソメ、マムシ。それから関東の船釣りではアサリのムキ身が昔から特効エサとして使われています。青空が以前、ウキフカセをよくする塩屋漁港大波止南向きテトラではコーンでも釣れました。ここは潮通しが非常によく青空もよく竿を出すポイントです。この2週間前にも36.5cmのでっぷりとしたチヌを上げたばかりだったので、この日も柳の下のどじょうならぬチヌを狙っていましたが、エサ盗りの猛攻撃(大半がクサフグ)に遭い、コーンや活サナギを使っていました。その時コーンでもベラやフグばかり
でしたが、17cmのカワハギも釣れました。鈎もグレ鈎8号と大き目なのによっぽどお腹が空いていたカワハギだったのかコーンを飲み込み、口にきっちり鈎掛かりしてました。
カワハギを専門に狙う場合、青空はだいたい石ゴカイを使います。青イソメより柔らかく喰いがいいようなので石ゴカイを多用しますが、どちらでもいいと思います。これらを小さく鋏で切って鈎に刺します。この時余分な垂らしは出さないことです。垂らしが長いとそこからエサをちぎられ残りも持っていかれます。
マムシの場合は大きいのであらかじめ1cmぐらいにいくらか切り分けておくとエサの付け替えが速くできます。
シラサエビを使う人も多くいます。動きがありカワハギへのアピール度が高いので喰いはいいですが、頭だけ取られたりと合わせが難しくなります。アサリのムキ身は釣行前日にスーパーで買い、殻から身を出して使えば安く上がります。但し、鈎に刺すのがちょっと難しく上手く刺さないと鈎外れが多くなります。
鈎もカワハギ用の専用の物があるように、あまりでかい鈎だとエサだけ盗られる要因になります。前記のグレ鈎8号で釣れたのはラッキーですネ。専門に狙うならカワハギ鈎やハゲ鈎を使用し、型に合わせて号数を決めてください。 |
 |
 
結局、最終的に落ち着いた塩屋漁港小波止。この日は奥のフェンス手前が釣座。
写真は北側の根元付近から撮影しています。左が港内で、小波止先端の右奥に大
波止の赤灯が見えています。 |
 |
昨秋の垂水ではカワハギ狙いの大勢の釣り人が波止に並び盛況でしたが、塩屋に到着してみると普段と変わりない感じです。大波止の東向きでは、石ゴカイをエサにウキフカセをやっています。多分グレ狙いでしょう。相変わらずマキエに大ボラが集まってきていました。南向きのテトラも人がほとんどいません。時折り探り釣りをする人がいるぐらいです。大波止を東からずぅ〜と探索しながら、赤灯がある西端のフェンス手前の階段から下に降りました。漁港内向きではサビキ釣りの若いグループや地元の常連さんが竿を出しています。一人二人ハゲ掛けを使っているおじさんがいました。しばらく見学しましたが、釣果は芳ばしくないようです。昼間でさらに潮が動いてないせいもあるのでしょう、サビキも釣れていませんでした。
港内をぐるっと廻って小波止に向かうことにしました。港奥のコンクリートに所どころスミ跡があります。こんな奥でもアオリイカが釣れるみたいです。きっと夕方から夜でしょうけど。いつも、3時過ぎ頃からルアー竿にエギを付けた人が集まり、大波止の外向きテトラや小波止などに散らばって行くんです。
小波止には3、4人がいました。ウキ釣りをしていましたが、時合いも過ぎたのか皆ボケ〜として居眠りをする人もいます。ここにもスミ跡がかなりあります。何の変哲もない堤防ですが、大波止の西端とすぐ西のテトラ堤からの流れで潮通しは良く、結構いける場所なんですヨ。カワハギを釣るなら潮通しの良く、濁りの少ない場所を選択ください。港奥の潮が全く動かない所は避けるのがカワハギに近づく第一歩です。
南端のフェンス手前にいた釣り人が帰り支度を始めたので、そこに釣座を決めました。
タックルは別図のように簡単な物です。青空は短竿を使用していますが、4.
5〜5.3mの磯竿の人もいます。今回は自作ですが、胴突き仕掛けは各メーカーから専用仕掛けが出ていますので、それを使った方がラクです。カワハギ専用仕掛けはメバル用の胴突き仕掛けなどと違ってハリスが極端に短いのに気付かれると思います。1cmぐらいしかない場合もあります。これはハリスが長いと小さなアタリが取れないからです。少しでも糸フケを出さないために短くしてあります。なお、ナイロンよりフロロカーボンをお薦めなのと、自動ハリス留を使用しているのは、ハリスが切られても交換が手早く、手返しがいいからです。先にも述べた通り、なにしろエサ盗り名人相手ですから。
また、カワハギは好奇心の強い魚で光る物に興味を示すので、市販仕掛けに各
人好みで集魚板などを付けてもいいと思います。これも釣具屋さんで各種売っていますし、薄いプラスチック板や金属板にキラキラするテープを貼ったり、カラフルなビーズを幹糸に付けたりして自分で作ってもいいでしょう。その場合、奥さんやお母さんの趣味でしているビーズを無断で拝借するのは避けてください。後でバレて叱られても青空は知りませんから。お魚バレるよりマシだって。もう、勝手にしてください。
ビーズ玉は釣具屋さんに置いていますが、最近流行りの100円ショップがオススメです。結構、種類が豊富なのと値段的に安上がりです。
タックルは別図のように簡単な物です。青空は短竿を使用していますが、4.5〜5.3mの磯竿の人もいます。今回は自作ですが、胴突き仕掛けは各メーカーから専用仕掛けが出ていますので、それを使った方がラクです。カワハギ専用仕掛けはメバル用の胴突き仕掛けなどと違ってハリスが極端に短いのに気付かれると思います。1cmぐらいしかない場合もあります。これはハリスが長いと小さなアタリが取れないからです。少しでも糸フケを出さないために短くしてあります。なお、ナイロンよりフロロカーボンをお薦めなのと、自動ハリス留を使用しているのは、ハリスが切られても交換が手早く、手返しがいいからです。先にも述べた通り、なにしろエサ盗り名人相手ですから。 また、カワハギは好奇心の強い魚で光る物に興味を示すので、市販仕掛けに各人好みで集魚板などを付けてもいいと思います。これも釣具屋さんで各種売っていますし、薄いプラスチック板や金属板にキラキラするテープを貼ったり、カラフルなビーズを幹糸に付けたりして自分で作ってもいいでしょう。その場合、奥さんやお母さんの趣味でしているビーズを無断で拝借するのは避けてください。後でバレて叱られても青空は知りませんから。お魚バレるよりマシだって。もう、勝手にしてください。
ビーズ玉は釣具屋さんに置いていますが、最近流行りの100円ショップがオススメです。結構、種類が豊富なのと値段的に安上がりです。
タックルのセットを終えたらナイロンカゴにアミエビを詰め、仕掛けを降ろします。この時、糸フケを出さないことです。最初ナイロンカゴにアミエビが詰まっているので、下の錘より重くなることもあり、先に沈んで糸フケが出やすいので注意しながら仕掛けを落としてください。ここでカワハギが喰ってきても穂先
にアタリが出ないからです。できるだけテンションをかけながら仕掛けを落とし、錘が着底したらすぐに竿をしゃくってください。マキエを出して拡散すると同時にカワハギを鈎掛かりさせるためです。底にいくほど型がいいようなのと中層からエサの落下速度に合わせて追ってきたカワハギが仕掛けの着底と同時(停止と同時に)に喰ってくることが多いからです。もちろん途中でアタリが出ることもありますが、数回竿を上下させ、誘いをかけてからリールを巻上げていきます。巻き終えて仕掛けを見ると、見事エサが残っていません。「これがカワハギ釣りです」って、それじゃ釣りのレポートにならないよぉ。ちゃんと釣らなきゃ。でも、先にも述べた通りこれぐらいカワハギ釣るのって至難の技なんです。「カワハギ師」なんて呼ばれる人はもうこりゃ、国宝級の達人なんですから。
アミエビを撒き、水面を覗くと小魚の黒い影がウジャウジャ見えます。縞模様の魚も混ざってマキエを競って食べています。サンバソウです。掌クラスもいるようです。「カワハギもいいけどサンバソウでも嬉しいなぁ」と思いつつカゴにアミエビを詰め、仕掛けを降ろしました。小波止の西向きは高くなっており、水
面までの距離はありますが水深はかなり浅く仕掛けがすぐに底に着きます。するとすぐにブルッブルッと大きなアタリがありました。カワハギじゃなさそうですが、一投目からのアタリにウキウキしながらリールを巻くとキュウセン(青ベラ)でした。赤ベラはよく釣れますが青いのは結構釣れません。気を良くして二
投目。これも穂先を大きく上下させるアタリです。今度はくりくり目玉の可愛いメバルでした。水面下にたくさん見える黒い影はこのメバルかも知れません。
記録のためカメラのレンズにクローズアップフィルターを装着して撮影(自分で釣ったお魚で釣魚図鑑を作ろうと考えています)しました。魚が生きているので、シャッターを押そうとした時に跳ねたりして、なかなかフレームに収まってくれません。やっと二匹とも撮り終え、再び仕掛けを落としましたが、「あれれ、ほんの5分くらいでお魚が散っちゃたのかなぁ」今度は何の反応もありません。
二度、三度打ち返すと今度は、アタリか波のせいか判断しかねるような動きが穂先に現れました。「ハゲかなッ」と、すぐに合わせを入れましたが何も掛かっていないようです。しかし鈎にはエサがきれいにありません。きっとハゲの仕業に違いありません。さらにマキエをカゴに詰め投入しました。また、同じような小さなアタリが穂先に出ました。合わせを入れてもまたもスカです。エサの石ゴカイもきっちり盗られています。
います、います。ハゲはこの下にいます。初めはこの下にあまりいなかって仕掛けが底までいき、青ベラとメバルが喰ってきましたが、撮影している間にマキエの匂いにつられてハゲが寄ってきたと考えました。そこでハゲは仕掛けが底まで落ちるまでにエサを突っついてくるようです。同じ条件で左右に泳ぐのならベラやメバルの方がスピードに優っているはずです。ベラなどが待ち受ける前の中層からコソコソッとハゲがエサに飛びついてきているんでしょうか。こうなるとかなり集中力のいる釣りなのとエサ付けが忙しいですが、置き竿にはしないでください。置き竿だとエサを盗られるだけです。 いるのは分かりましたが、一向にハゲは釣れません。常に釣り人が訪れスレているのか型が小さすぎるのか鈎には乗ってくれません。ハゲ鈎5号なのでもっと小さなものがあったはずとベストのポケットを探ってみても、出てくるのはチヌ鈎の3号や4号ばっかりで、おまけにカニ専用チヌ鈎5号なんてハゲ釣りに役にたたないものしか持ってきてません。「アーア、うっかりして肝心なハゲ鈎を忘れてたァ」悔やんでもしょうがありません。今度は仕掛けを滑らせながら穂先に全神経を集中させていると、ピクッと細い竿の先が動いたと同時に合わせを入れると確かな手応えが竿を伝って手元にまできました。引きの感じからハゲのようです。しかしどうやら型は希望が持てないようです。上がってきたのは予想通りの14cmのカワハギでした。まぁ、ともかくやっとカワハギが釣れてホッとしました。これも今回の記事用にアップで撮影しました。
このカワハギを釣った少し前頃にルアーロッドと玉網、クーラー持ったを若い女性が青空の右隣にやって来ました。「何をするのかなぁ」と見ているとエギを出してリーダーに着けました。彼女はエギンガーだったんですね。ハゲ釣りの手を休めてしばらく見物していましたが、どうもアオリイカはいないのか、釣れないようです。
その女性アングラーに「日中でもいけますか?」と尋ねたところ、やはり昼間に来たのは始めてで、普段は夕方からの半夜だそうです。一番のポイントは大波止の外向きのテトラ帯だそうです。午前中は南向きにほとんど釣り人がいないのに、午後の3時頃からテトラの上にエギをつけたエギンガーやルアーマンがあふれ出してきますしネ。
この後青ベラを一匹追加したところで、波止の撮影とか釣り人に話を聞いたりして午後4時に納竿。塩屋に来てからもあちこち廻ったり撮影したりで、およそ2時間の釣りタイムでしたが、どうにかこうにか本命のカワハギを一匹でも仕留めたので、良しとします。このホームページをご覧の方なら青空と違ってもっと上手に釣られると思いますが、少しでもハゲ釣りの参考にでもなればと思っています。
最後になりましたが、ハゲ釣りのもうひとつのお楽しみについてご紹介します。
お鍋のシーズンになるとスーパーのお魚コーナーに並ぶカワハギですが、一度試していただきたいのが、肝合えのお刺身です。甘味さえある上品なハゲの身と濃厚な肝の味が口の中でとろけるような食味にやめられなくなります。
作り方は簡単です。三枚におろしてお刺身で食べるサイズに切ったカワハギの身をワサビ醤油で合えた肝に浸けて食べます。お好みにより醤油に少量のお酒を入れてもいいです。プロの料理人は肝を裏ごししたりするそうですが、面倒なので醤油につけてお箸でかき混ぜるだけでも十分美味しくいただけます。なお、釣り師なら一見してウマヅラハギと分かるものでも「カワハギ」と称して売られている場合もありますが、両者の味的には賛否両論があります。ウマヅラの方が肝が大きくならないので、カワハギよりランクが低くみられています。ハゲといえばやっぱり肝ですから。
よく食通の間でも「フグより旨い」と言われるカワハギ。ここは頑張ってエサ盗り名人にチャレンジして、自分で釣るしかないでしょう。
【交通】
垂水漁港へはJR、山陽電鉄「垂水」駅下車、南へ国道2号線を渡るとおよそ5分で漁港入り口です。車では国道2号線を利用、垂水駅前の信号(角に交番があります)を南が漁港の入り口です。有料の駐車場(1日600円)があります。交番と漁港入り口の間に「まるは釣具垂水漁港店」があります。また、西波止の北側(小さな川沿い)に行くと「中尾釣具店」とタコヤキとか売っている屋台みたいなお店でアミエビぐらいはあります。なお、垂水漁港はかなり広いので、荷物はできるだけコンパクトにまとめた方が得策です。
塩屋漁港にはJR、山陽電鉄「塩屋」駅下車、約5分で漁港入り口に着きます。JR「塩屋」駅前の歩道橋を海側に越え西に行くとすぐに漁港の入り口です。また、上田商店(酒屋さん)前に横断歩道があります。この横断歩道を渡ると漁港の入り口があり、少し西に「しおやシーフレンド」が見えます。さらに行くと
「フィッシングマックス垂水店」があります。車で来られる場合は国道2号線、塩屋交差点の南が漁港入り口ですが、付近に駐車場はありません(漁港入り口には車止めがあり、関係車輛以外は進入禁止)ので注意してください。地元の釣り師も自転車、バイクを利用しています。
|
  |