Portable Network Graphics (PNG) フォーマットは移植性があり、法的に問題なく、圧縮性能が高く、標準仕様の確立した可逆ビットマップイメージのファイルを提供します。
PNG 開発の最初の動機は、GIF (CompuServe's Graphics Interchange Format) を置き換えることでしたが、その設計は GIF では利用できなかったいくつかの有用な新しい特徴を開発者にとっては最小のコストで提供します。
PNG に継承された GIF の特徴:
256 色までのインデックスカラーイメージ。
ストリーム性: ファイルは連続して読み書きができ、したがって、このファイルフォーマットはオンザフライでのイメージの生成や表示のための通信プロトコルとして使えます。
プログレッシブ表示: そのために用意されたイメージファイルであれば、通信リンクから受け取ったままに表示することができ、低解像度のイメージを迅速に生成し、徐々に詳細を改善します。
透明度: イメージの一部分を透明として書き込み、非矩形のイメージの効果をつくります。
補助情報: テキストによる注釈やそのほかのデータをイメージファイル中に保存することができます。
完全にハードウェアやプラットフォームに非依存です。
効果的で 100% 可逆な圧縮。
GIF では実現できなかった PNG の重要な新しい特徴:
ピクセルあたり 48-bit までのトゥルーカラーイメージ。
ピクセルあたり 16-bit までのグレイスケールイメージ。
完全なαチャンネル(全体的な透明度のマーク)。
元々使われたりイメージを表示したりしていたマシンに関係なく、輝度・コントラストを自動的に補正してイメージを表示するためのイメージガンマ情報。
確実で、簡単なファイル不正検出。
より早い初期表示のプログレッシブ表示モード。
PNG は次のように設計されています:
単純で移植性がある: 開発者は簡単に PNG を実装できるでしょう。
法的に問題がない: PNG の作者の知る限りにおいて、法的に問題のあるアルゴリズムは使われていません。(このことを証明するためにかなりの努力がはらわれています)。
高い圧縮性能: インデックスカラーとトゥルーカラーイメージの両方で、ほかの広く使われている可逆フォーマットと同じくらい効果的に、そして多くの場合より効果的に圧縮します。
互換性: 標準的に正当な PNG デコーダはすべての正当な PNG ファイルを読む必要があります。
柔軟性: このフォーマットは将来の拡張と個人的な付け足しを、PNG の基本的な互換性を損なうことなく実現可能です。
頑健さ: この設計は簡単で完全なファイル整合性チェックと、一般的な転送エラーを素早く検知するようになっています。
この仕様書の主要部分はこのファイルフォーマットの定義とエンコーダとデーコーダの挙動に関する勧告からなっています。付録は設計決定の論拠からなっています。論拠はこのファイル仕様書の一部分ではありませんが、開発者がこの設計を理解する助けとなるでしょう。主要テキストの相互参照は関連した部分の論拠を指します。追加付録もこのフォーマット仕様書の一部分ではありませんが、支持資料としてガンマと色の理論のチュートリアルを提供します。
この文章中の "must", "required", "should", "recommended", "may", "optional" The words "must", "required", "should" という言葉は [RFC-2119] で説明される解釈であり、ふつうの英語の意味で一貫しています。"can" ということばは "may" と同じ力があります。
論拠は:Why a new file format?, Why these features?, Why not these features?, Why not use format X? を参照してください。
PNG は "ping" と発音します。