博多(天神・中州川端)

福岡では古くからの中心商業地として知られる天神と中洲川端は,近年,大きく変化しています。特に百貨店の盛衰が顕著なのが特徴です。今回,博多へ足を運ぶ機会がありましたので,そのごく一部だけ写真を公開します。ただし,時間の都合から天神では,「岩田屋Z-SIDE」周辺をみることができなかったのが本当に残念です。なお,壁紙は博多の名産品である明太子の画像です(撮影:2002年8月19日)。


天神駅前の百貨店・専門店

福岡三越

天神が一躍流通で注目を集めるきっかけになったのは,福岡三越の開店(1997年)でした。同店は,西鉄福岡駅再開発ビルの核店舗として入居しています。なお,ビル内には西鉄のバスセンターも併設されています。

博多大丸

1953年に開店した博多大丸は,1975年に呉服町から天神へ移転開業し,1997年には東館を増床し,「エルガーラ」の愛称で親しまれています。この増床もまた,福岡三越と並んで,天神の百貨店間での競争に影響を与えました。

岩田屋

地元の老舗であり,かつては天神を代表する百貨店であった岩田屋も,上述の三越,大丸といった中央資本系の新規出店,増床の影響で経営が苦しくなりました。岩田屋は三越,大丸に対抗するために,本館裏側に若者をターゲットとした「Z-SIDE」を新規出店しましたが,経営は苦しい状況には変わらず,創業者一族から伊勢丹出身者へ経営陣を一新させ,実質的に伊勢丹の傘下で生き残りを模索しているところです。写真は本館。

天神コア

天神コアは,天神にあるファッションビルのひとつで,ソラリアと並ぶ西鉄系のショッピングセンターです。筆者は併設されている紀伊国屋書店に足を運びました。建物裏には,マイカルが1980年代以降,スーパーニチイからの脱却を目指して実験的に開発した業態「ビブレ」の第一号店もあります。

ソラリアステージ

ソラリアステージは,西鉄系のファッションビル。西鉄ホールも併設されています。なお,裏側には,ソラリアプラザホテルもあります。ソラリアは大阪で例えると,梅田の阪急三番街みたいなところでしょうか。

福岡松屋(マツヤレディス)とダイエーショッパーズ福岡店

呉服店を起源とする福岡松屋は,1973年に天神でファッション専門店「マツヤレディス」を開店させましたが,百貨店競争のあおりを受けて売上高も減少したようです。その中で,昨年から今年にかけて,マツモトキヨシユニクロをテナントに誘致したのですが,現在はテナント各店舗の営業を続けながらビル自体は売却されました。また,奥に見えるダイエー・ショッパーズ福岡店は,食料品の24時間営業を始めました。

2005年11月に追加撮影したもの(天神地下街・地下鉄七隈線)については,こちらを参照・。


中洲川端

博多リバレイン

博多リバレインは,地下鉄中洲川端駅と直結しており,高級ブランド商品の専門店(スーパーブランドシティ)を中心に,ホテル(ホテルオークラ福岡),演劇(博多座),福岡アジア美術館などが併設された複合型のショッピングセンターです。下川端地区における再開発事業の一環として,1999年に完成しました。

福岡玉屋跡

かつては中洲川端を代表する大型店であり,博多では最も古い74年の歴史をもつ老舗百貨店・福岡玉屋は1999年7月に廃業しました(祇園山笠のさなか)。天神における百貨店の立地・増床の中で老舗の経営も苦しくなったそうです。寂しさを感じたのは,写真上右にある地下鉄との連絡口をみたときです。ただ,最近の報道によると2004年10月をめどに複合型ショッピングセンターになるとのことなので,中洲川端の再活性化の起爆剤になってほしいと思います。

上川端の商店街

博多リバレインから道路を隔てたところに伸びるのが,博多の伝統的な商店街である上川端商店街です。祇園山笠では,同商店街の町衆が祭りを支えます。最近は,昔懐かしいぜんざいの味を復活させる試みや,アーケードの改装(1998年完成),そして熊本県小国町からは物産品のアンテナショップ出店など集客力を高める動きも出ているようです。個人的には,写真上右の博多弁PRが何気なく面白かったです。

キャナルシティ

上川端商店街の南側に立地する買い物,飲食娯楽の店舗が集まる複合施設がキャナルシティです。カネボウの工場跡地に1996年開設されました。上川端商店街とは,スロープでつながっています。小売では,ダイエー系の専門店オーパや,無印良品などが代表的なテナントです。また娯楽ではゲームセンターやシネマコンプレックス,飲食ではラーメン店街に特徴があります。また,ホテル(ワシントンホテル)も併設されています。
参考
 上川端商店街とキャナルシティの共存共栄関係→こちら

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