●「メダカ科」は卵生で、日本産は体色は淡黄灰色、突然変異で変色した「ヒメダカ」「シロメダカ」「アオメダカ」の鑑賞用品種がある。
自然分布域は北海道を除く日本、朝鮮半島、中国大陸、台湾、海南島。平野部の小川や池、水田とその水路など人里近い水中に生息する。
水田・用水路の改修、特に用水路のコンクリート化で生息域や生息量が減少しつつある。
●メダカ目の中で、卵胎生(体内で孵化し稚魚となって生まれる)のものは「カダヤシ科」に属する外来種で、地域によっては国産在来種を駆逐しこちらが多く見られる。
よく知られる「グッピー」は卵胎生の「カダヤシ科」に属している。
■生態■メダカは普通、水の表層を群泳し、雑食性でアオミドロなどの付着藻、ボウフラ、ミジンコなどを食べる。卵生で、産卵は水温18℃以上で行われ、本州中部では産卵期は4〜10月。産卵期中に同一個体が数回産卵する。産卵は早朝に行われ、受精卵は付着糸によって雌の生殖孔(こう)付近に付着しており、雌が泳ぎ回るうちに順次水草などに付着して、普通、午前中で雌の体から離れる。1回の産卵数は50個止まり。受精卵は直径1〜1.5ミリ、水温18℃で20日、25℃で10日で孵化(ふか)する。普通、孵化後2〜5か月で成熟する。
■飼育■メダカは、飼育・繁殖が容易で、水温を20℃前後に保っておけば水槽中で1年中産卵するところから、観賞用のほかに産卵・発生の実験や観察によく用いられ、また体色の発現が各種の遺伝様式をとるところから、遺伝学の実験にもよく用いられる。小型水槽で飼育ができ濾過(ろか)装置もとくに必要としないが、水槽の表面積はできるだけ広いほうがよい。水槽中では優劣順位ができ、優勢個体が底部を占拠することが多い。水草は産卵巣となると同時に仔魚(しぎょ)の隠れ場所となる。餌(えさ)はイトミミズやアカムツ、市販の乾燥ミジンコなどを与える。